五稜箸木頭朱杉
パッケージデザインのヒミツ(意味)
五稜箸木頭朱杉にパッケージには、木頭にまつわる食や文化などのモチーフを拾い集め、それにふさわしい木頭弁をキャッチフレーズに添えました。各パッケージを並べることで選ぶ楽しさが増し、思わず手に取りたくなるようなデザインになっています。
下記では、右側にございますお箸のパッケージ写真を
左側から順に写真と共に解説しています。
「へとろいきにすなよ」
“考えなしにするな”の意。
この言葉は、当工房の職人がふだん掛け合う言葉。職人の基本となる心構えを示しています。素材に触れ、その特徴に耳を傾け考えながら作ることで、芯のある箸を作ることができるのです
箸工房
へとろいきにすなよ
「まっことすい〜のぅ」
“本当に酸っぱい”の意。
木頭は有名なゆずの産地。木頭ゆずは、酸っぱくも香り豊かで、口にすると思わず“まっことすい〜のぅ”と言いたくなるでしょう。
秋から冬にかけての木頭では、柚子の黄金に染められた美しい風景を見ることができます。
ゆず
まっことすい~のぅ
「ぷっちょちるこ」
“落ちるはずがない”の意。
かつての木頭は道路が整備されておらず、林業に携わる人々は木頭杉を那賀川に浮かべて乗りこなし、流送するかたちで運搬していました。これが「木頭杉一本乗り」です。職業として一本乗りをする方はいなくなりましたが、毎年夏に一本乗り大会が開催され、「ぷっちょちるこ!」が飛び交います。一本乗りの名人なら落ちるはずがありませんね!
一本乗り
ぷっちょちるこ
「ぬくいぜんか」
“あったかいなあ”の意。
山間部に位置する木頭の気候は大変厳しいものですが、人々は厳しさを受け入れながらも他人に対する思いやりを育んできました。木頭は、言葉にならないあたたかな雰囲気に包まれています。もし、あなたがそこに立ち、その風景を見たのなら無意識につぶくでしょう、「ぬくいぜんか」と。
木頭の風景
ぬくいぜんか
「かきまぜ」
かきまぜは、山菜などを使った木頭ならではの混ぜ寿司で、ハレの日の料理です。
木頭では、酢飯の酢には醸造酢ではなく「柚子酢」を使います。その味は家庭ごとに異なるのも特徴です。
かきまぜ
「古代布 太布(たふ)」
太布は日本最古の布で、万葉集にも登場します。この布は紙の原料であるコウゾでできています。木頭には、コウゾの栽培から地機(じばた=日本の古い織り機)で織るまでの独自の技術があり、唯一木頭で受け継がれています。国の重要無形民俗文化財に指定。